健康保険や厚生年金、雇用保険などの説明で、

「被保険者」

という言葉がよく出てきます。

でも、

「保険者」と何が違うの?
「扶養されている家族も被保険者?」

となると、少しややこしい言葉です。

ざっくり整理しておきます。

被保険者とは

被保険者は、

その保険に加入している本人

のことです。

たとえば健康保険では、健康保険に加入し、病気やけがなどのときに必要な給付を受けられる人を「被保険者」と呼びます。

会社員が会社の健康保険に加入している場合、その会社員本人が被保険者です。

「保険者」とは違う

似た言葉に、

保険者

があります。

これは保険制度を運営する側です。

たとえば協会けんぽの健康保険なら、

被保険者
→ 健康保険に加入している会社員本人

保険者
→ 全国健康保険協会(協会けんぽ)など

という関係です。

健康保険では、協会けんぽや健康保険組合などが保険者になります。

家族は「被扶養者」

会社員本人に扶養されている家族が、一定の条件を満たして健康保険に入っている場合、その家族は通常、

被扶養者

と呼ばれます。

つまり、

本人=被保険者
扶養されている家族=被扶養者

です。

被扶養者も健康保険の給付を受けられますが、被保険者本人とは立場が違います。

厚生年金でも使う言葉

「被保険者」という言葉は健康保険だけのものではありません。

厚生年金でも、適用事業所で働き、一定の加入条件を満たした人は、

厚生年金保険の被保険者

になります。

そのため社会保険の書類では、

健康保険・厚生年金保険の被保険者

という表現がよく出てきます。

給与から保険料を払う人?

会社員の健康保険では、被保険者本人が保険料を負担し、事業主も保険料を負担します。

そのため給与明細を見ると、

  • 健康保険
  • 厚生年金

などの保険料が差し引かれています。

一方、健康保険の被扶養者には、通常、その人自身について別に健康保険料がかかるわけではありません。

給付を受けるときにも出てくる

「被保険者」という言葉は、給付の説明でもよく登場します。

たとえば、

  • 傷病手当金
  • 出産手当金
  • 高額療養費
  • 療養費

などです。

傷病手当金や出産手当金のように、被保険者本人が対象になる給付もあります。

そのため制度を見るときは、

「被保険者本人が対象なのか、被扶養者も対象なのか」

を確認すると分かりやすくなります。

ざっくり覚えるなら

被保険者は、

その保険に加入している本人

です。

健康保険なら、

会社員本人=被保険者
扶養されている家族=被扶養者
保険を運営する側=保険者

と覚えておくと整理しやすいです。

関連する用語

被保険者と一緒によく出てくる言葉も、順番に整理しています。

分からない言葉があったら、ひとつずつ確認していきます。

参考情報