会社を辞めるときに、

「離職票」

という言葉を聞くことがあります。

その一方で、

手続きについて調べると、

「離職証明書」

という似た名前の書類も出てきます。

でも、

離職票とは違うの?

誰が作る書類なの?

と思うこともあります。

離職証明書とは、

会社が、雇用保険の被保険者だった人が離職したことや、離職前の賃金、離職理由などをハローワークに届け出るための書類

です。

正式名称は、

雇用保険被保険者離職証明書

といいます。


離職証明書って何?

雇用保険に加入していた人が会社を辞めると、

会社は、

その人が雇用保険の被保険者ではなくなったことを、

ハローワークに届け出ます。

そのときに使うのが、

雇用保険被保険者資格喪失届

です。

さらに、

離職票を交付してもらう場合などには、

会社が、

離職証明書

を作成して提出します。


誰が作るの?

基本的には、

会社などの事業主

が作成します。

退職した本人が、

自分で一から作って提出する書類ではありません。

会社が、

離職前の賃金や、

働いていた期間、

離職理由などを記載して、

ハローワークに提出します。


何が書かれているの?

離職証明書には、

たとえば、

  • 離職した日
  • 雇用保険の被保険者だった期間
  • 離職前の賃金
  • 賃金の支払基礎日数
  • 離職理由

などが記載されます。


なぜ賃金を書くの?

離職前の賃金は、

雇用保険の基本手当などの金額を計算するときに使われます。

そのため、

会社は、

賃金台帳や出勤簿などをもとに、

離職証明書を作成します。


離職理由も書くの?

書きます。

たとえば、

  • 自己都合退職
  • 会社都合による解雇
  • 契約期間満了
  • 定年
  • 事業所の倒産や廃止

など、

どのような理由で退職したのかを記載します。


離職理由ってそんなに大事なの?

とても重要です。

離職理由によって、

  • 基本手当の受給資格
  • 所定給付日数
  • 給付制限の有無

などが変わることがあります。

そのため、

離職証明書の離職理由は、

失業給付の手続きで重要な情報になります。


会社が書いた離職理由で決まるの?

会社が書いた内容だけで、

必ずそのまま決まるわけではありません。

会社と退職した本人で、

離職理由について主張が違う場合には、

ハローワークが事実関係を確認して判断します。


本人も内容を確認するの?

離職証明書には、

離職理由などについて、

本人が内容を確認する欄があります。

内容に異議がある場合には、

その旨を示すことができます。


離職票とは違うの?

違います。

名前が似ているので、

とても分かりにくいところです。

離職証明書は、

主に、

会社がハローワークへ提出する書類

です。

一方、

離職票は、

ハローワークから交付され、

退職した本人が、

基本手当などの手続きをするときに使う書類です。

ざっくり言えば、

離職証明書 → 会社からハローワークへ

離職票 → ハローワークから退職した本人へ

という違いがあります。


離職証明書を出すと離職票が作られるの?

基本的には、

会社が資格喪失届と離職証明書を提出し、

ハローワークが内容を確認したうえで、

離職票が交付されます。

そのため、

離職証明書は、

離職票を作るための重要な資料でもあります。


会社は必ず離職証明書を出すの?

原則として、

離職票の交付が必要な場合には、

会社が離職証明書を提出します。

ただし、

退職した人が、

離職票の交付を希望しない場合には、

一定の場合を除いて、

離職証明書を提出しなくてもよいことがあります。


後から離職票が必要になったら?

退職した時点では、

離職票が必要ないと思っていた人でも、

あとから、

失業給付の手続きなどで必要になることがあります。

その場合には、

離職票の交付を求めることができます。

必要な離職票が交付されていない場合には、

ハローワークから会社に、

離職証明書の提出を求めることもあります。


短期間しか働いていなくても作るの?

原則として、

必要になる場合があります。

短期間の勤務でも、

以前の雇用保険の加入期間と合わせて、

基本手当の受給資格につながることがあるためです。

「数か月しか働いていないから関係ない」

とは限りません。


いつまでに会社が手続きするの?

会社は、

雇用保険の資格喪失届などを、

原則として、

被保険者でなくなった事実があった日の翌日から10日以内

に提出します。

離職票が必要な場合には、

離職証明書もあわせて提出します。


会社は何を確認して作るの?

離職証明書を提出するときには、

会社は、

たとえば、

  • 賃金台帳
  • 出勤簿
  • タイムカード
  • 退職届
  • 解雇通知書
  • 雇用契約書
  • 就業規則

など、

賃金や離職理由を確認できる資料を使います。


離職証明書は自分でもらう書類なの?

通常は、

離職した本人が、

失業給付の手続きで直接使う中心的な書類は、

離職票

です。

離職証明書は、

主に会社とハローワークの間で使われる書類です。

ただし、

状況によっては、

本人が会社に離職証明書の交付を求めることもできます。


離職票が届かないときはどうするの?

会社に、

離職票の手続きがどうなっているか確認します。

また、

必要な離職票が交付されない場合には、

ハローワークに相談することもできます。


基本手当とどうつながるの?

離職証明書に書かれた、

  • 被保険者期間
  • 賃金
  • 離職理由

などは、

基本手当の手続きに大きく関係します。

これらをもとに、

受給資格や、

基本手当の金額、

所定給付日数、

給付制限の有無などが判断されます。


ざっくり覚えるなら

離職証明書は、

「退職した人の賃金や雇用保険の加入期間、離職理由などを、会社がハローワークに届け出るための書類」

です。

覚えておきたいポイントは、

  • 正式名称は「雇用保険被保険者離職証明書」
  • 基本的に会社が作成する
  • ハローワークへ提出する
  • 賃金や被保険者期間、離職理由などを記載する
  • 基本手当の受給資格や金額などの判断に使われる
  • 離職票とは別の書類

です。


関連する用語

離職証明書は、「退職した本人が失業給付の申請に持っていく書類」というより、「離職票を作ったり、雇用保険の給付を判断したりするために、会社がハローワークへ提出する基礎資料」と考えると分かりやすくなります。

分からない言葉があったら、ひとつずつ確認していきます。

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