給与明細や年末調整、確定申告などで、
「所得税」
という言葉をよく見かけます。
でも、
収入にそのままかかる税金なの?
住民税とは何が違うの?
と思うこともあります。
所得税とは、
個人が1年間に得た所得に対してかかる国の税金
です。
所得税って何?
所得税は、
個人がその年に得た所得をもとに計算する税金です。
ただし、
収入の全額にそのまま税率をかけるわけではありません。
まず収入から、それぞれの所得に応じた必要経費や控除などを差し引いて、
所得を計算します。
さらに、
基礎控除や扶養控除などの所得控除を差し引いて、
課税される所得
を求めます。
収入と所得は違うの?
違います。
税金では、
収入と所得は別の意味で使われます。
たとえば会社員の場合、
給与収入 − 給与所得控除 = 給与所得
となります。
つまり、
給与として受け取った金額そのものが、
そのまま所得になるわけではありません。
所得税はどうやって計算するの?
基本的な流れは、
収入
↓
所得を計算
↓
所得控除を差し引く
↓
課税所得
↓
税率をかける
↓
所得税額
です。
会社員なら、
給与収入
↓
給与所得控除
↓
給与所得
↓
基礎控除など
↓
課税所得
↓
所得税
という流れになります。
税率は何%なの?
所得税の税率は、
課税所得が多くなるほど高くなる仕組み
です。
分離課税になる所得などを除くと、
税率は、
- 5%
- 10%
- 20%
- 23%
- 33%
- 40%
- 45%
の7段階です。
所得が増えたら全部に高い税率がかかるの?
いいえ。
所得税は、
超過累進税率
という仕組みです。
たとえば税率が10%の範囲に入ったからといって、
課税所得のすべてに10%がかかるわけではありません。
所得のうち、
それぞれの段階に該当する部分に、
それぞれの税率が適用されます。
給料から毎月引かれている所得税は何?
会社員の場合、
毎月の給与から所得税が差し引かれることがあります。
これが、
源泉徴収
です。
会社が給与から所得税をあらかじめ差し引き、
本人に代わって国へ納めています。
毎月引かれた所得税で計算は終わり?
必ずしもそうではありません。
毎月の源泉徴収額は、
その時点の給与などをもとに計算されています。
そのため会社員の場合は、
年末に1年間の給与や控除を確認して、
年末調整
で所得税を精算します。
確定申告することもあるの?
あります。
会社員でも、
年末調整だけでは税金の計算が完了しない場合などには、
確定申告をすることがあります。
また、
自営業の人などは、
自分で所得や所得税を計算して確定申告を行います。
所得にはどんな種類があるの?
所得税では、
所得をその性質によって10種類に分けています。
- 利子所得
- 配当所得
- 不動産所得
- 事業所得
- 給与所得
- 退職所得
- 山林所得
- 譲渡所得
- 一時所得
- 雑所得
です。
所得の種類によって、
計算方法が異なる場合があります。
すべての所得に所得税がかかるの?
すべてではありません。
所得の中には、
法律で所得税を課さないことになっている、
非課税所得
もあります。
また、
所得控除などを差し引いた結果、
課税所得がなければ所得税がかからない場合もあります。
住民税とは違うの?
違います。
所得税は、
国に納める税金
です。
一方、住民税は、
都道府県や市区町村に納める地方税
です。
どちらも所得に関係する税金ですが、
税率や控除、計算方法などは同じではありません。
復興特別所得税って何?
現在は、
所得税とは別に、
復興特別所得税
もあわせて納めます。
そのため、
給与から源泉徴収される税額や確定申告では、
所得税だけでなく復興特別所得税も関係します。
ざっくり覚えるなら
所得税は、
「1年間に得た所得をもとに計算して、国へ納める税金」
です。
覚えておきたいポイントは、
- 個人の所得にかかる国税
- 収入そのものに直接税率をかけるわけではない
- 所得控除を引いた課税所得をもとに計算する
- 税率は原則5%から45%
- 所得が多いほど段階的に税率が高くなる
- 会社員は源泉徴収や年末調整と深く関係する
です。
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所得税は、給与所得や各種控除、源泉徴収の流れをあわせて見ると分かりやすくなります。
分からない言葉があったら、ひとつずつ確認していきます。