所得税を調べていると、

「基礎控除」

という言葉が出てきます。

でも、

何を控除するの?

誰でも使えるの?

と思うこともあります。

基礎控除とは、

所得税を計算するときに、所得から一定額を差し引くことができる所得控除

です。


基礎控除って何?

所得税は、

収入そのものにそのまま税率をかけて計算するわけではありません。

収入から必要な控除などを差し引き、

課税される所得

を求めてから税額を計算します。

そのときに使われる所得控除のひとつが、

基礎控除

です。


誰でも受けられるの?

多くの人が対象になりますが、

所得が高くなると控除額が小さくなります。

また、

合計所得金額が2,500万円を超える場合は、基礎控除を受けることができません。


いくら控除されるの?

令和8年分の所得税では、

基礎控除額は、

本人の合計所得金額によって変わります。

たとえば、

  • 合計所得金額132万円以下:104万円
  • 132万円超336万円以下:62万円
  • 336万円超489万円以下:68万円
  • 489万円超655万円以下:67万円
  • 655万円超2,350万円以下:62万円
  • 2,350万円超2,400万円以下:48万円
  • 2,400万円超2,450万円以下:32万円
  • 2,450万円超2,500万円以下:16万円
  • 2,500万円超:0円

となります。

所得によって控除額が違うため、

基礎控除は全員一律の金額ではありません。


基礎控除を受けると税金がその金額だけ安くなるの?

違います。

基礎控除は、

税金そのものから差し引く制度ではなく、所得から差し引く制度

です。

たとえば、

基礎控除が62万円だからといって、

所得税が62万円安くなるわけではありません。

所得から62万円を差し引いたあと、

その残りをもとに所得税を計算します。


給与所得控除とは何が違うの?

名前は似ていますが、

役割が違います。

給与所得控除は、

会社員などの給与収入から差し引く控除

です。

一方、基礎控除は、

給与所得などを計算したあとの所得から差し引く所得控除

です。

給与だけで生活している人の場合は、

給与収入 → 給与所得控除 → 給与所得 → 基礎控除などの所得控除

という順番で考えると分かりやすくなります。


年末調整でも使われるの?

使われます。

会社員の場合は、

年末調整で基礎控除を含めて1年間の所得税を計算

します。

また、自分で確定申告をする場合にも、

基礎控除を含む所得控除を使って所得税を計算します。


年収の壁とは関係あるの?

関係があります。

所得税がかかるかどうかを考えるときは、

  • 給与所得控除
  • 基礎控除

などを差し引いて計算します。

令和8年分では、

給与収入だけでほかに所得がない場合、

給与所得控除の最低額74万円と、基礎控除104万円を合わせた178万円

が、所得税がかからない目安のひとつになります。


基礎控除と扶養控除は違うの?

違います。

基礎控除は、

本人の所得について受ける基本的な所得控除

です。

扶養控除は、

一定の条件を満たす扶養親族がいる場合に受けられる所得控除

です。

条件を満たせば、

基礎控除と扶養控除の両方が適用されることもあります。


ざっくり覚えるなら

基礎控除は、

「所得税を計算するときに、本人の所得から一定額を差し引ける基本的な所得控除」

です。

覚えておきたいポイントは、

  • 所得税を計算するときに使う所得控除
  • 控除額は所得によって変わる
  • 所得が高いと控除額が小さくなる
  • 合計所得金額2,500万円超では0円
  • 税金そのものから控除額を引くわけではない
  • 年末調整や確定申告で使われる

です。


関連する用語

基礎控除は、ほかの所得控除とあわせて見ると、所得税の計算の流れが分かりやすくなります。

分からない言葉があったら、ひとつずつ確認していきます。

参考情報