介護予防について調べていると、
「基本チェックリスト」
という言葉が出てくることがあります。
でも、
何をチェックするの?
健康診断みたいなもの?
と思うこともあります。
基本チェックリストとは、
高齢者の生活機能の状態を確認し、介護予防・日常生活支援総合事業の事業対象者に該当するかなどを判断するための質問票
です。
基本チェックリストって何?
基本チェックリストは、
高齢者の日常生活や、
心身の状態などについて確認するための質問票です。
質問に答えることで、
生活機能が低下していないか、
介護予防や生活支援が必要ではないかを確認します。
何のために使うの?
主な目的の一つは、
総合事業の事業対象者に該当するかを確認すること
です。
介護予防・生活支援サービス事業では、
要支援認定を受けた人だけでなく、
基本チェックリストの基準に該当した人も、
事業対象者としてサービスを利用できる場合があります。
何項目あるの?
基本チェックリストは、
25項目
の質問で構成されています。
日常生活のさまざまな面について、
「はい」「いいえ」などで答えていきます。
どんなことを確認するの?
基本チェックリストでは、
たとえば、
- 日常生活
- 運動機能
- 栄養状態
- 口腔機能
- 外出
- 認知機能
- 気分の状態
などを確認します。
単に、
歩けるかどうかだけを見るものではありません。
日常生活について何を見るの?
たとえば、
買い物や、
預貯金の出し入れなど、
日常生活を自分で行えているかを確認します。
こうした質問から、
生活機能全体の状態を見ていきます。
運動機能についても確認するの?
はい。
たとえば、
- 階段を上れるか
- 椅子から立ち上がれるか
- 続けて歩けるか
- 転倒したことがあるか
など、
移動や転倒に関係する状態を確認します。
栄養状態も見るの?
見ます。
体重の減少などについて確認し、
低栄養の心配がないかを見ます。
高齢者では、
食事量の低下や体重減少が、
体力の低下につながることがあります。
口の状態も関係するの?
はい。
基本チェックリストでは、
口腔機能についても確認します。
たとえば、
食べ物をかみにくくなっていないか、
むせることがないか、
口が渇きやすくないか、
などです。
外出についても聞かれるの?
聞かれます。
外出する頻度や、
以前と比べて外出が減っていないかなどを確認します。
外出の減少は、
身体機能だけでなく、
社会参加の減少にもつながることがあります。
認知機能についても確認するの?
はい。
たとえば、
同じことを何度も聞くと言われることがあるか、
電話番号を調べて電話をかけることができるか、
今日が何月何日か分からないことがあるか、
などについて確認します。
気分の状態も見るの?
見ます。
最近、
何をするにもおっくうに感じる、
楽しめなくなった、
疲れやすい、
などの状態についても確認します。
身体だけでなく、
心の状態も含めて見ていきます。
点数だけで決まるの?
基本チェックリストには、
それぞれの分野について、
事業対象者に該当するかを判断する基準があります。
ただし、
単純に、
合計点だけで一律に判定するものではありません。
質問のうち、
どの項目に該当したかによって、
生活機能の低下の可能性を確認します。
基本チェックリストに該当するとどうなるの?
一定の基準に該当すると、
事業対象者
として、
総合事業の介護予防・生活支援サービスを利用できる場合があります。
必要に応じて、
介護予防ケアマネジメントを行い、
本人に合った支援を考えます。
要介護認定とは違うの?
違います。
要介護・要支援認定では、
認定調査や、
主治医意見書、
介護認定審査会などを経て、
要介護度や要支援区分を決めます。
一方、
基本チェックリストは、
総合事業の対象者を確認するためなどに使われる質問票です。
ざっくり言えば、
要介護認定 → 要介護度・要支援区分を決める手続き
基本チェックリスト → 総合事業の事業対象者に該当するかなどを確認する質問票
です。
基本チェックリストだけで介護保険サービスを全部使えるの?
いいえ。
基本チェックリストで事業対象者になったからといって、
介護保険のすべてのサービスを利用できるわけではありません。
事業対象者が利用するのは、
主に、
総合事業の介護予防・生活支援サービス
です。
介護予防給付など、
別のサービスが必要な場合には、
要支援認定などが必要になることがあります。
第2号被保険者も使うの?
40歳~64歳の第2号被保険者については、
基本チェックリストだけで事業対象者になるのではなく、
原則として、
要介護・要支援認定の手続きが必要です。
基本チェックリストによる事業対象者の仕組みは、
主に65歳以上の第1号被保険者が関係します。
誰がチェックするの?
相談先としては、
- 市区町村
- 地域包括支援センター
などがあります。
本人や家族から相談を受けた際に、
必要に応じて基本チェックリストを使い、
状態を確認することがあります。
病院で受ける検査なの?
いいえ。
血液検査や画像検査のような、
医療検査ではありません。
本人が質問に答えながら、
日常生活や心身の状態を確認するものです。
一度やったらずっと事業対象者なの?
本人の状態は変化することがあります。
そのため、
支援を利用する中で、
状態や生活上の課題を確認し、
必要に応じて支援内容を見直していきます。
状態によっては、
要介護・要支援認定の申請を検討することもあります。
ざっくり覚えるなら
基本チェックリストは、
「高齢者の生活機能を25項目の質問で確認し、総合事業の事業対象者に該当するかなどを判断するための質問票」
です。
覚えておきたいポイントは、
- 25項目の質問で構成されている
- 日常生活や運動機能などを確認する
- 栄養・口腔・外出・認知・気分なども見る
- 総合事業の事業対象者を判断するときに使われる
- 要介護認定とは別の仕組み
- 基本チェックリストだけで介護保険サービスすべてを利用できるわけではない
です。
関連する用語
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基本チェックリストは、「介護が必要かを診断するテスト」ではなく、「生活機能の状態を確認して、必要な介護予防や生活支援につなげるための質問票」と考えると分かりやすくなります。
分からない言葉があったら、ひとつずつ確認していきます。