介護保険の説明を見ていると、

「介護予防・日常生活支援総合事業」

という長い名前が出てくることがあります。

でも、

いったい何の事業なの?

介護予防サービスとは違うの?

と思うこともあります。

介護予防・日常生活支援総合事業とは、

市町村が中心となって、介護予防と日常生活の支援を地域の実情に合わせて行う仕組み

です。

一般には、

「総合事業」

と呼ばれます。


介護予防・日常生活支援総合事業って何?

総合事業は、

高齢者が、

できるだけ住み慣れた地域で、

自立した生活を続けられるように支える仕組みです。

そのために、

  • 介護予防
  • 生活支援
  • 地域での支え合い
  • 社会参加

などを組み合わせます。

単に、

介護サービスを提供するだけではなく、

地域全体で高齢者の生活を支える仕組み

として考えられています。


誰が行うの?

総合事業は、

市町村

が中心となって実施します。

そのため、

具体的なサービスの内容や名称、

利用できる支援などは、

地域によって違うことがあります。


なぜ市町村ごとに違うの?

高齢者の生活環境や、

地域で利用できる資源は、

地域によって異なります。

たとえば、

  • ボランティアが多い地域
  • 地域住民の活動が盛んな地域
  • 移動手段が少ない地域
  • 高齢者が多い地域

など、

地域ごとに事情があります。

そのため、

総合事業では、

地域の実情に合わせた支援が行われます。


どんな人が対象なの?

総合事業には、

主に、

  • 要支援1・要支援2の人
  • 基本チェックリストなどで生活機能の低下がみられた人
  • 地域で介護予防に取り組む高齢者

などが関係します。

ただし、

利用できる事業や対象者は、

サービスの種類によって異なります。


どんな支援があるの?

総合事業には、

大きく分けて、

介護予防・生活支援サービス事業

と、

一般介護予防事業

があります。


介護予防・生活支援サービス事業って何?

要支援の人などを対象に、

介護予防や生活支援を行う事業です。

たとえば、

  • 訪問型サービス
  • 通所型サービス
  • その他の生活支援サービス
  • 介護予防ケアマネジメント

などがあります。


訪問型サービスって何?

自宅を訪問して、

日常生活を支援するサービスです。

たとえば、

  • 掃除
  • 洗濯
  • 買い物
  • 生活上の支援

などがあります。

地域によっては、

介護事業者だけでなく、

住民やボランティアなどが関わる場合もあります。


通所型サービスって何?

施設や地域の場所などに通って、

介護予防や生活機能の維持を目指すサービスです。

たとえば、

  • 運動
  • 体操
  • 交流
  • 生活機能を維持する活動

などがあります。


その他の生活支援サービスって何?

地域によっては、

高齢者の生活を支えるために、

  • 配食
  • 見守り
  • 移動支援
  • 日常生活上の支援

などが行われることもあります。


一般介護予防事業って何?

一般介護予防事業は、

特定の要介護度の人だけではなく、

地域の高齢者が広く参加できる介護予防の取り組み

です。

たとえば、

  • 体操教室
  • 地域の通いの場
  • 健康づくり
  • 交流活動
  • 介護予防についての啓発

などがあります。


「通いの場」も総合事業に関係するの?

関係します。

地域の高齢者が、

定期的に集まって、

体操や交流などを行う、

通いの場

も、

介護予防を進める重要な取り組みです。

人と会うことや、

外出する機会を保つことも、

介護予防につながります。


普通の介護サービスとは違うの?

少し違います。

介護保険のサービスは、

指定された介護事業者が提供するものが中心です。

一方、

総合事業では、

介護事業者だけでなく、

  • NPO
  • ボランティア
  • 地域住民
  • 民間事業者

など、

さまざまな主体が関わることがあります。


要支援の人は総合事業を使うの?

要支援1・要支援2の人は、

必要に応じて、

総合事業の訪問型サービスや、

通所型サービスなどを利用することがあります。

本人の状態や希望を確認しながら、

必要な支援を考えます。


地域包括支援センターとも関係するの?

関係します。

地域包括支援センターは、

介護予防や総合事業に関する相談窓口になることがあります。

たとえば、

「最近、生活が少し大変になってきた」

「介護予防のサービスを利用したい」

という場合に、

相談することができます。


介護予防ケアマネジメントって何?

総合事業を利用する人について、

本人の状態や希望を確認し、

どのような支援が必要なのかを考える仕組みです。

本人ができることや、

地域で利用できるサービスなども含めて、

自立した生活を続ける方法を考えます。


介護予防との違いは?

介護予防は、

要介護状態になることや、

状態が悪化することを防ぐ考え方や取り組みです。

一方、

介護予防・日常生活支援総合事業は、

その介護予防と生活支援を、

市町村が地域の中で実施するための制度です。

ざっくり言えば、

介護予防 → 考え方・取り組み

総合事業 → それを地域で実施する仕組み

と考えると分かりやすいです。


地域によって内容が違うこともあるの?

はい。

総合事業は、

地域の実情に応じて実施されるため、

利用できるサービスや名称、

利用条件などが、

市町村によって異なる場合があります。

そのため、

具体的な内容は、

住んでいる市区町村や、

地域包括支援センターなどに確認します。


ざっくり覚えるなら

介護予防・日常生活支援総合事業は、

「市町村が中心となって、介護予防と生活支援を地域ぐるみで行う仕組み」

です。

覚えておきたいポイントは、

  • 一般に「総合事業」と呼ばれる
  • 市町村が中心となって実施する
  • 地域によってサービス内容が異なることがある
  • 要支援の人などへの訪問・通所型サービスがある
  • 地域の高齢者向けの介護予防活動も含まれる
  • 介護事業者だけでなく地域住民なども関わることがある

です。


関連する用語

介護予防・日常生活支援総合事業は、「介護サービスだけで支える仕組み」ではなく、「地域にあるさまざまな力を使って、高齢者の生活と介護予防を支える仕組み」と考えると分かりやすくなります。

分からない言葉があったら、ひとつずつ確認していきます。

参考情報