介護について調べていると、
「地域包括ケアシステム」
という言葉が出てくることがあります。
でも、
地域包括支援センターとは違うの?
何をする制度なの?
と思うこともあります。
地域包括ケアシステムとは、
高齢者が、介護や医療が必要になっても、できるだけ住み慣れた地域で自分らしい生活を続けられるように、住まい・医療・介護・介護予防・生活支援を一体的に確保する仕組み
です。
地域包括ケアシステムって何?
高齢になると、
生活には、
いろいろな支援が必要になることがあります。
たとえば、
- 病院での治療
- 訪問診療
- 介護サービス
- 介護予防
- 買い物や見守りなどの生活支援
- 安心して暮らせる住まい
などです。
こうした支援を、
それぞれ別々に考えるのではなく、
地域の中でつなぎながら支えていこう
という考え方が、
地域包括ケアシステムです。
何を目指しているの?
大きな目的は、
高齢者が、
介護が必要になっても、
住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを続けられること
です。
施設に入ることだけを前提にするのではなく、
本人の希望や状態に応じて、
地域で暮らし続けられる環境を整えていきます。
5つの大きな要素がある
地域包括ケアシステムでは、
主に、
- 住まい
- 医療
- 介護
- 介護予防
- 生活支援
が重要な要素として考えられています。
これらを、
一体的に提供できる地域づくりを目指します。
「住まい」って何?
生活の基本となる、
安心して暮らせる場所です。
たとえば、
- 自宅
- 高齢者向け住宅
- 介護施設
などがあります。
どのような支援を受ける場合でも、
まず生活する場所が基盤になります。
「医療」って何?
高齢者の生活では、
病気の治療や健康管理が必要になることがあります。
たとえば、
- 病院や診療所
- 訪問診療
- 訪問看護
- 薬局
などが関わります。
介護と医療が、
連携して支援することも重要です。
「介護」って何?
要介護状態になった人が、
生活を続けるための介護サービスです。
たとえば、
- 訪問介護
- 通所介護
- 訪問看護
- 福祉用具
- ショートステイ
- 施設サービス
などがあります。
「介護予防」って何?
できるだけ、
要介護状態になることを防いだり、
状態の悪化を防いだりする取り組みです。
たとえば、
- 運動
- 栄養
- 口腔機能の維持
- 外出
- 社会参加
- 地域の通いの場
などがあります。
「生活支援」って何?
高齢者が地域で暮らすためには、
介護サービスだけでは足りないことがあります。
たとえば、
- 買い物支援
- 配食
- 見守り
- 移動支援
- ごみ出し
- 地域での交流
など、
日常生活を支えるさまざまな支援があります。
誰が地域包括ケアシステムを作るの?
地域包括ケアシステムは、
全国でまったく同じ形を作るものではありません。
高齢者の数や、
交通事情、
医療機関、
介護サービス、
地域活動などは、
地域によって違います。
そのため、
市町村や都道府県などが、地域の実情に応じて仕組みを作っていきます。
地域によって形が違うの?
はい。
たとえば、
都市部では、
医療機関や介護事業所が多い一方で、
地域住民同士のつながりが課題になることがあります。
反対に、
地方では、
住民同士の支え合いがある一方で、
移動手段や医療機関が少ない場合があります。
そのため、
地域包括ケアシステムは、
その地域に合った形で作る必要があります。
地域包括支援センターとは違うの?
違います。
地域包括ケアシステムは、
高齢者を地域全体で支える、
大きな仕組みや考え方です。
一方、
地域包括支援センターは、
その中で重要な役割を担う、
地域の相談・支援の拠点です。
ざっくり言えば、
地域包括ケアシステム → 地域全体の仕組み
地域包括支援センター → その仕組みの中にある相談・支援の拠点
という関係です。
ケアマネジャーも関係するの?
関係します。
ケアマネジャーは、
利用者一人ひとりについて、
介護サービスや、
医療、
地域の支援などを組み合わせながら、
生活を支えます。
また、
主任介護支援専門員は、
地域のケアマネジャーを支援したり、
関係機関との連携を進めたりします。
こうした活動も、
地域包括ケアシステムにつながっています。
医療と介護の連携が大事なの?
とても重要です。
高齢者は、
介護と医療の両方が必要になることがあります。
たとえば、
病院から退院して、
自宅で介護を受けながら、
訪問診療や訪問看護を利用する場合があります。
そのため、
病院、
診療所、
訪問看護、
ケアマネジャー、
介護事業所などが、
情報を共有しながら支えることが大切です。
地域住民も関係するの?
関係します。
地域包括ケアシステムでは、
行政や介護事業者だけでなく、
- 地域住民
- ボランティア
- NPO
- 自治会
- 民間企業
など、
さまざまな人や組織が関わることがあります。
地域の支え合いも、
重要な要素です。
総合事業とも関係するの?
関係します。
介護予防・日常生活支援総合事業
では、
地域の実情に応じて、
介護予防や生活支援を行います。
地域住民や、
ボランティアなどが関わる場合もあります。
こうした取り組みは、
地域包括ケアシステムを支える仕組みの一つです。
高齢者だけの制度なの?
地域包括ケアシステムは、
基本的には、
高齢者が地域で暮らし続けるための仕組みとして発展してきました。
ただし、
地域で人を支えるという考え方は、
障害、
子育て、
生活困窮など、
さまざまな分野を含む、
地域共生社会
という考え方にもつながっています。
「システム」といっても機械ではないの?
もちろん、
コンピューターのシステムではありません。
ここでいうシステムは、
医療・介護・行政・地域住民などが連携して、人を支える地域の仕組み
という意味です。
ざっくり覚えるなら
地域包括ケアシステムは、
「高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられるように、住まい・医療・介護・介護予防・生活支援を地域でつなぐ仕組み」
です。
覚えておきたいポイントは、
- 高齢者が地域で暮らし続けることを支える
- 住まい・医療・介護・介護予防・生活支援を一体的に考える
- 地域包括支援センターも重要な役割を担う
- 医療と介護の連携が重要
- 行政だけでなく地域住民やさまざまな団体も関わる
- 地域の実情に合わせて作られる
です。
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地域包括ケアシステムは、「一つのサービス」ではなく、「高齢者の暮らしを支えるさまざまな仕組みを、地域の中でつなげる考え方」と考えると分かりやすくなります。
分からない言葉があったら、ひとつずつ確認していきます。